高2向け / 夏休み学習プラン

G検定 夏休み学習プラン

目的は「合否」ではなく AIに本当に興味が持てるかを試すリトマス紙。受かれば総合型選抜のアピール材料、受からなくても「興味が湧くか」の答えは得られる、下振れの小さい挑戦です。

0. G検定とは(前提整理)

項目内容
正式名称JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定)
主催日本ディープラーニング協会(JDLA)
形式オンライン・自宅受験、多肢選択、約200問・120分
受験資格制限なし(高校生も受験可)
性質プログラミング不要の知識試験。AIの全体像を広く浅く問う
頻度年6回程度

試験自体はコードも高度な数学も不要。だから「AIの面白さ」に触れる入口として最適です。ただし 大学でAIを専攻する場合はPythonと数学(線形代数・確率統計)が必須 になる点は別問題として理解しておきます。

1. 教材セット(これだけで足りる)

役割教材用途目安
主軸(読む)公式テキスト(JDLA監修「ディープラーニングG検定 公式テキスト」/通称・白本)全体像と用語をインプット約3,000円
演習(解く)公式問題集/徹底攻略 問題集(通称・黒本)出題形式に慣れる・知識定着約2,500〜3,000円
仕上げ(無料)Study-AI「G検定 模擬テスト」 + JDLA公式サンプル問題本番形式の時間感覚をつかむ無料
最重要の注意
  • G検定は 2024年にシラバス改訂 され、生成AIの範囲が大きく増えた。
  • 必ず「現行シラバス対応」の最新版を買う。古い版は生成AI領域が手薄。
  • 「G検定 公式テキスト 最新版」で調べ、発行年が新しい版を選べば間違いない。
  • 教材は 多くても2冊(テキスト+問題集)まで。何冊も買うと挫折する。

2. 夏休み6週間のステップ計画

1日1〜1.5時間想定。机に向かう習慣づけも兼ねた無理のない配分です。

ステップやることゴール
1週目全体を「眺める」公式テキストを 最後まで通読(理解しなくてOK、雰囲気をつかむ)AIの地図を頭に入れる
2週目前半インプットテキスト前半(AIの歴史・機械学習)を 章ごとに読む→問題集の該当章を解く基礎用語に慣れる
3週目後半インプットテキスト後半(ディープラーニング・生成AI・社会実装・法倫理)を同様にコアを一周完了
4週目弱点つぶし問題集を 2周目。間違えた問題だけノート化苦手分野を特定
5週目本番形式に慣れる無料模擬テスト を時間を計って実施→復習時間配分と出題形式を体得
6週目総仕上げ模試をもう1回+間違いノート総復習合格ラインの感触をつかむ
進め方のコツ
「テキストを完璧に理解してから問題」ではなく、早めに問題を解くのが正解。G検定は問題形式に慣れることが合格の近道なので、2週目から演習を混ぜます。

2-A. デイリー・カリキュラム(7/15スタート・毎日約1時間)

上の6週間プランを「1日約1時間」で実行できるよう日割りにしたもの。日曜は休養日(兼・親が「面白かった章」を聞く観察日)。テキストの章立ては版により多少前後するので章番号は目安(おおむね 1.AIとは / 2.機械学習 / 3.DL概要 / 4.DL手法 / 5.DL応用(画像・言語・生成AI) / 6.社会実装 / 7.法律・倫理)。

第1週(7/15〜7/21)— 全体を「眺める」

日付曜日約1時間の内容
7/15キックオフ。テキスト「はじめに」+目次+第1章前半を眺め読み(理解不要)
7/16第1章後半(AIの歴史・ブーム)を眺め読み
7/17第2章(機械学習とは)を眺め読み
7/18第3章(ディープラーニング概要)を眺め読み
7/19休養。無料サンプル問題をパラパラ見るだけでOK+「面白かった章」を聞く
7/20第4〜5章(DL手法・応用)を眺め読み
7/21第6〜7章(社会実装・法倫理)を眺め読み → 1周「眺め」完了

第2週(7/22〜7/28)— 前半インプット+演習開始

日付曜日約1時間の内容
7/22第1章を精読
7/23第1章の問題集を解く+答え合わせ
7/24第2章 精読(前半)
7/25第2章 精読(後半)
7/26休養+週の振り返り(面白かった章メモ)
7/27第2章の問題集+間違い直し
7/28第3章 精読

第3週(7/29〜8/4)— 後半インプット

日付曜日約1時間の内容
7/29第3章の問題集
7/30第4章 精読(CNN・RNN などDL手法)
7/31第4章の問題集
8/1第5章 精読(画像・自然言語・生成AI応用)
8/2休養+面白かった章メモ
8/3第5章の問題集
8/4第6〜7章 精読(社会実装・法律・倫理)

第4週(8/5〜8/11)— 弱点つぶし(問題集2周目)

日付曜日約1時間の内容
8/5第6〜7章の問題集
8/6問題集2周目(第1〜2章)→ 間違いだけノート化
8/7問題集2周目(第3〜4章)
8/8問題集2周目(第5章・生成AI)
8/9休養+面白かった章メモ
8/10問題集2周目(第6〜7章・法倫理)
8/11間違いノートの総点検

第5週(8/12〜8/18)— 本番形式に慣れる(模試)

日付曜日約1時間の内容
8/12無料模試①(時間を計って本番形式で)
8/13模試①の復習(間違いの原因分析)
8/14弱点章の再読
8/15弱点章の問題を解き直し
8/16休養+面白かった章メモ
8/17無料模試②(時間計測)
8/18模試②の復習

第6週(8/19〜8/25)— 総仕上げ

日付曜日約1時間の内容
8/19法律・倫理+生成AIの最新動向を総ざらい(出題増ポイント)
8/20間違いノートの総復習
8/21模試③ または 苦手分野の最終確認
8/22全範囲の用語チェック(テキスト太字を総点検)
8/23休養
8/24最終調整+受験日程・申込手続きの確認(JDLA公式)
8/25予備日(遅れの吸収・最終見直し)
運用メモ
  • 1日サボっても気にしない。日曜の休養日や火曜の予備で吸収できる設計。
  • 「1時間」は目安。乗っている日は延ばし、しんどい日は30分でも机に向かえばOK。
  • 模試の点数が伸び悩んでも、間違えた問題=伸びしろ。直前まで間違いノートを回すのが一番効く。

3. 親が見ておく「観察ポイント」(本来の目的)

勉強中、娘さんが どの章で前のめりになるか を軽く拾います。これが進路の手がかりになります。

反応した領域示唆される興味・進路
画像認識・自動運転の話コンピュータビジョン、工学系
生成AI・ChatGPTの仕組み自然言語処理、最先端AI
AIの倫理・著作権・社会問題文系×AI、AI政策・法律
数式・アルゴリズムそのもの理論・研究者寄り、数理系
「AIで医療/教育を変える」等の事例応用分野×AI(医療AIなど)

「どの章が面白かった?」と週末に1回聞くだけで十分。合否以上に、この観察結果が本当の成果です。

4. 受験タイミング

項目内容
試験頻度年6回程度(オンライン・自宅受験)
狙い目夏に学習 → 秋(9〜11月頃)の回を受験。直近日程はJDLA公式サイトで要確認
受験料一般約13,000円・学生は割引(約5,000円前後)。学生料金で申し込める
心構え合否より「最後までやり切る」「興味が湧くか」を主目的に
無駄のない入り方
受験料は学生割引が効くが数千円かかる。まず無料の模擬テストやサンプル問題を1回触らせて、本人が「続けられそう」と感じてから教材を買うのが最も無駄がない。いきなり全部揃えるより、お試し → 手応えあり → 購入 の順が安全です。

5. もし本気でAI方向に進みそうなら(オプション)

G検定合格後、AI専攻の可能性が出てきたら Pythonを「ほんの少し」触らせておく と良いです。

まとめ(行動順)

  1. 無料の模擬テスト/サンプル問題を1回お試し(続けられそうか確認)
  2. 手応えがあれば 現行シラバス対応の最新版・公式テキスト+問題集を購入
  3. 夏休み6週間プラン(眺める→前半→後半→弱点→模試→仕上げ)を実行
  4. 並行して 娘さんの「面白かった章」を観察 → 志望分野の手がかりに
  5. 秋(9〜11月)の回を学生料金で受験
  6. 興味が深まれば次の一歩(Python体験・大学調べ)、響かなければ別方向へ